食欲不振などの症状がある逆流食道炎には胃腸薬が有効

逆流食道炎は、食道と胃にある下部食道括約筋が閉じる事によって食堂から胃へは通常一方通行になっていますが、食道過敏症や下部食道括約筋圧低下、胃内圧の上昇などにより胃の内容物が繰り返し食道に逆流する事で発症します。
胃の粘液を分泌する胃腺は、噴門腺、ペプシノーゲンや塩酸を分泌する胃底腺と胃体腺、消化管ホルモンのガストリンを分泌するG細胞のある幽門腺の4つに分類されており、ガストリンの刺激により粘液や塩酸、ペプシノーゲンを分泌されpH1.0の強酸性の胃酸で摂取した食物を消化しますが、ムチンを含む粘液は胃の粘膜表面を保護しています。
しかし、食道には胃粘液による防御機能が無い為に、胃酸や内容物が逆流する事により強酸性の胃酸に食道粘膜が繰り返しさらされる事で炎症を起こし、胃酸によって活性化されたタンパク質分解酵素ペプチダーゼが食道を傷つける為に、胸やけや呑酸、食欲不振などの症状が引き起こされます。
逆流食道炎の治療は、強酸性の胃酸の分泌を抑制する胃腸薬の効果で食道への胃酸逆流による炎症を軽減し、食道の炎症の悪化や不快な自覚症状を改善消失させることによって行います。 逆流食道炎の治療で用いられる主な胃腸薬は、酸分泌抑制薬であるプロトンポンプ阻害薬やヒスタミン受容体拮抗薬H2ブロッカーなどです。プロトンポンプ阻害薬は、胃の壁細胞に存在するプロトンポンプに結合する事で、胃酸の分泌を抑制し、食欲不振や不快な症状を緩和し改善する胃腸薬です。ヒスタミンH2受容体拮抗薬は、胃の壁細胞にあるヒスタミンH2受容体と結合する事により、胃酸の分泌とガストリンやアセチルコリンの胃酸分泌刺激作用を抑制する胃腸薬です。又、逆流食道炎は、胸やけや食欲不振などの自覚症状がなくなっても食道に炎症が残っているケースが多く、治癒6カ月後の再発率は約90%弱と非常に再発し易い疾患でもあります。

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